親知らず(親不知)抜歯について
お口の中の最も奥にある歯を親知らずといいます。
親知らずは最も遅く形成される永久歯ですが、退化傾向にある歯のため、人によっては親知らずがはじめから存在しない場合もあり、数についても上下左右の4本揃っているとは限らず、形も大きさも様々です。
また、親知らずは歯列の一番奥で形成されるため、萌出するスペースが狭い関係上、生える方向が悪いことが多く、骨の中に埋まっていたり、途中で萌出が止まってしまうことが多い歯で、下顎では、斜めになったり、真横に生えてたりする歯が多く、上顎では歯並びからはずれて外側を向いた歯が多いです。
例えば、このレントゲン写真は、横向きに生えている親知らずです。
親知らずが横向きに生えていることによって、手前の歯と親知らずが密接している箇所が黒ずんでいるのを確認頂けると思います。この部分が虫歯になっています。
親知らずがあることによって、歯茎などが痛くなる、親知らずや手前の歯が虫歯になる、口臭がする、歯並びが悪くなる時などは、
抜歯する方が良いケースです。
また、親知らずによって、次のような様々なトラブルが考えられます。
虫歯を引き起こしやすなる
先のもお伝えしたように、親知らずは最も奥くにある歯のため、たとえ真っ直ぐ生えていても歯ブラシによる清掃が不十分になりやすく、虫歯になりやすい歯です。
さらに、斜めに生えていたり、真横に生えてたりすると手前の歯との間に食べかすが残りやすく、手前の歯も虫歯になりやすくなりす。
歯周炎を引き起こしやすなる
完全に生えずに中途半端な状態が長く続くために、親知らず周囲に食べかすなどが停滞することにより、周囲の歯肉を刺激し続け、炎症を起こし、歯肉が痛んだり、腫れたりする可能性があります。
一度、歯周炎を起こすと数カ月から半年ぐらいの周期で再発を繰り返すことが多くなります。
ひどい炎症の場合は顔が腫れて膿がたまったり、骨髄炎などの重篤な症状を引き起こすこともありますので、注意が必要です。
歯並びが悪くなる可能性がある
水平埋伏の状態や斜めに生える歯では、萌出にともなって前の歯を押すことになるため、前歯の歯並びを乱すことがあります。
上記掲載のトラブル例は、あくまで、親知らずが引き起こすトラブルの一例です。
親知らずが完全に歯肉の中に埋まった状態でも起こりますので、生えていなくてもこれらの症状が起こる前に抜歯をしておいたほうがいいといえます。
また、炎症が強い方は、早期の治療をお勧め致します。
炎症が拡大して喉の方へ炎症が波及したり、また、口が開きにくくなったり(開口障害)、顔が腫れあがることもあります。
親知らず抜歯における当院の特長
親知らずは最も奥にある歯ため、人によっては抜歯によって上顎では上顎洞へ穴があいたり、下顎では顎の中の神経を傷つけて口唇などの知覚障害が出ることがあります。
そのような状態にならないためにも、必ずレントゲン・CT等にて親知らずの状態を確認する必要性があります。神戸・三宮の歯科医院(歯医者)神戸三宮アステオ歯科では、CTを備えておりますので、通常のレントゲンでは分かりにくい歯と上顎洞や顎の中の神経との3次元的な位置関係を術前に詳しく調べて抜歯することが可能です。
また、手術時に、ご希望の方には、静脈鎮静を利用して、眠っているような感じのうちに治療を終えることができますので、安心してご来院頂けます。
神戸・三宮の歯科医院(歯医者)神戸三宮アステオ歯科では、親知らず処置をはじめ口腔外科にも対応しておりますので、口腔外科をお探しの方は、是非、神戸三宮アステオ歯科へご来院下さい。