こんにちは。神戸市中央区、JR「三ノ宮駅」より徒歩30秒にある歯医者「神戸三宮アステオ歯科」です。
虫歯は誰もが一度は経験する身近な病気ですが、その治療にかかる費用についてはわからないという方も多いのではないでしょうか。虫歯の治療費は、進行度や選択する治療方法、そして保険適用の有無などによって変動する可能性があります。
また、最近では見た目や耐久性を重視して自費診療を選ぶ方も増えており、費用と治療効果のバランスをどう取るかが重要なポイントとなっています。
本記事では、虫歯の治療費に関する基本的な知識から、保険診療と自費診療の違い、そしてそれぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。さらに、虫歯の発生を未然に防ぐための予防法についてもご紹介しますので、今後の参考にしていただければ幸いです。
虫歯を治療する場合にかかる費用

虫歯治療にかかる費用は、虫歯の進行度によって大きく異なります。初期段階の治療であれば、安価な治療で終わることが多いですが、進行するほど治療が複雑化し費用も高くなります。
以下では、進行度ごとのおおよその治療費用の目安と内容を紹介します。
初期の虫歯(CO~C1)の治療費用
CO~C1は、歯の表面であるエナメル質にとどまっている虫歯です。この段階では痛みなどの自覚症状がない場合が多く、定期検診で発見されることが多いです。
虫歯部分を削り、コンポジットレジン(樹脂)という白い詰め物で補う治療法が一般的です。保険診療であれば1,000〜2,000円程度が相場です。
中程度の虫歯(C2)の治療費用
C2では虫歯が象牙質まで進行しており、冷たいものがしみるなどの症状が現れます。この段階では削る範囲が広くなるため、詰め物もやや大きくなります。
保険診療内での治療では、合成樹脂や金属の詰め物(インレー)を使用することが多く、費用は2,000〜5,000円程度です。
重度の虫歯(C3)の治療費用
虫歯が神経まで達しているC3では、歯の神経を取り除く根管治療が必要になります。根管治療は複数回の通院が必要で、費用もそれに応じて高くなります。
保険診療での根管治療は3,000〜1万円程度が一般的ですが、被せ物(クラウン)も必要になる場合は、さらに5,000〜1万5,000円程度かかることもあります。
末期の虫歯(C4)の治療費用
C4は歯の大部分が崩壊している状態で、抜歯が必要になるケースが多いです。抜歯後にはブリッジ、入れ歯、インプラントなどの補綴治療が必要となるため、費用はさらに大きくなります。
保険診療の入れ歯やブリッジであれば1万円前後から可能ですが、インプラントは保険の適用対象外となり、1本あたり30万〜50万円以上かかることもあります。
虫歯の治療に保険は適用される?

日本の医療保険制度では、虫歯治療の多くは保険診療として取り扱われます。つまり、健康保険が適用されるため、自己負担は原則として治療費の3割です。
ただし、治療内容や補綴治療などに使用する素材によっては、保険が適用されない場合もあります。ここでは、保険が適用される治療とされない治療の違いについて、詳しく見ていきます。
保険が適用される虫歯治療
基本的な虫歯治療、例えば、虫歯部分を削って詰め物をしたり、根管治療で神経を取ったりする治療には、多くの場合で保険が適用されます。これらは機能的な回復を目的としており、見た目よりも機能の回復が重視されているためです。
治療にかかる費用は最大でも1万円台程度でしょう。
保険が適用されない虫歯治療
審美性や快適性を重視した治療は保険適用の対象外となり、自費診療になります。例えば、前歯に自然な見た目のセラミック素材を使用したり、金属を使わない白いクラウンを装着したりする場合などが該当します。
また、インプラントも自費診療になり、歯科医院ごとに費用が異なります。その分、仕上がりの美しさや耐久性、金属アレルギーへの配慮といった面でメリットが多く、選択する患者さまも増えています。
自費の治療を選択するメリット

虫歯治療においては、健康保険が適用される範囲であっても、あえて自費治療を選択する患者さまが少なくありません。高額になることが多い自費治療ですが、その選択には明確な理由があります。
ここでは、自費診療ならではの主なメリットについて詳しく解説します。
審美性に優れている
自費治療で使用される素材は、見た目の美しさを重視したものが多く、天然歯に近い色合いや質感を再現できます。例えば、セラミックやジルコニアといった素材は、自然な白さや透明感があり、前歯など見た目が気になる部位には特に人気です。
また、時間が経っても変色しにくいため、美しい状態を長く保つことができます。
耐久性と機能性が高い
自費診療で使われる素材は、保険診療で使用される金属やレジンに比べて、強度や耐久性に優れている場合が多いです。セラミックは摩耗しにくく長期間の使用にも耐えるため、結果的に再治療のリスクが減り、長期的にはコストパフォーマンスが高いとも言えます。
また、噛み心地が自然である点も快適性につながります。
金属アレルギーのリスクが少ない
保険診療で使われる金属は、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。これに対して、自費診療で使用される素材の多くは金属を含まないか、アレルギー反応の少ない素材を選ぶことができます。
特に、金属アレルギーに悩んでいる方や、健康面に配慮した治療を希望する方にとっては、大きな安心材料となります。
虫歯を予防する方法

費用面でも健康面でも、そもそも虫歯にならないように予防することが効果的です。日常のちょっとした習慣の積み重ねが、虫歯予防に大きな影響を与えます。ここでは、今日から実践できる虫歯の予防法について詳しく解説します。
正しい歯磨きを徹底する
虫歯予防の基本は、やはり毎日の歯磨きです。1日2〜3回、時間をかけて丁寧にブラッシングして、磨き残しを防ぐことが大切です。
歯と歯の間や奥歯の溝など、歯ブラシだけでは届きにくい部分には、デンタルフロスや歯間ブラシを併用するのも効果的です。また、フッ素入りの歯磨き粉を使うことで、歯の再石灰化を促し、虫歯の進行を抑える効果が期待できます。
食生活に気をつける
砂糖を多く含むお菓子やジュースは、虫歯菌のエサとなるため、摂取量に注意が必要です。間食の回数を減らし、規則正しい食生活を心がけることが虫歯予防につながります。
食後は口の中が酸性に傾くため、唾液の分泌を促すガムを噛んだり、水で口をゆすいだりすることも効果的です。
定期的に歯科検診を受ける
どれだけ丁寧にケアをしていても、歯の表面や歯茎の奥に歯石がたまることがあります。これを放置すると、虫歯や歯周病の原因になります。3〜6か月に一度は歯科医院でプロのクリーニングを受け、口腔内の健康状態をチェックしてもらいましょう。
初期の虫歯であれば、定期検診で早期発見・早期治療することが可能です。
シーラントやフッ素塗布を活用する
小さな子どもや虫歯になりやすい方には、予防的な処置としてシーラントやフッ素塗布が有効です。シーラントは奥歯の溝を樹脂で埋めて虫歯を防ぐ方法で、特に生えたての永久歯に効果的です。
フッ素塗布は歯を強くし、酸への抵抗力を高める働きがあります。これらは、定期検診と合わせて受けられることが多いため、受診時に歯科医師に相談してみるとよいでしょう。
まとめ

虫歯の治療費は、虫歯の進行度や選択する治療方法によって大きく異なります。初期段階であれば安価なこともありますが、進行するほど治療が複雑になり、数万円以上の出費が必要になる場合もあります。
特に、自費診療は、見た目や機能性に優れた選択肢がある反面、費用は高額になることが多いです。そのため、事前に治療内容と費用をしっかりと確認することが重要です。
保険診療と自費診療の特徴を理解した上で、自身の生活スタイルや価値観に合った治療を選ぶことが、満足度の高い歯科治療につながります。虫歯治療に対する正しい知識を持ち、必要に応じて専門家のアドバイスを受けながら、自分に合った選択をしていきましょう。
虫歯治療を検討されている方は、神戸市中央区、JR「三ノ宮駅」より徒歩30秒にある歯医者「神戸三宮アステオ歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、歯科治療から根管治療(歯根治療)、審美的なセラミック治療まで様々な治療を提供しています。診療案内ページはこちら、ネット診療予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。