こんにちは。神戸市中央区、JR「三ノ宮駅」より徒歩30秒にある歯医者「神戸三宮アステオ歯科」です。
歯ぐきの切開や口内炎の治療と聞いて、「痛そう」「治るまで時間がかかりそう」と不安に感じていませんか。歯科治療への恐怖心から、つい受診を後回しにしてしまう方もいるかもしれません。
そんな不安を軽減する選択肢の一つが、CO2レーザーを用いた治療です。レーザーは、従来のメスを使った治療に比べて痛みや出血が少なく、傷の治りを早める効果が期待できるため、患者様の身体的・精神的な負担を軽くします。
この記事では、歯科で使われるCO2レーザーの特徴や、期待できる効果について詳しく解説します。メリットだけでなくデメリットもご紹介しますので、治療の選択肢としてぜひ参考にしてください。
CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)とは?

CO2レーザーは「炭酸ガスレーザー」とも呼ばれ、10,600ナノメートルという波長の光を使います。この光は水分に吸収されやすいため、歯ぐきや粘膜といった柔らかい組織に効率よく作用します。
非接触で治療できるため器具による感染リスクを減らすことができ、さらに周囲の健康な組織への影響も少ないのが特徴です。
安全性が高く、副作用も少ないため幅広く使用されています。
従来の治療との違い
これまでの歯科治療では、歯ぐきを切開する際にメスやドリルを使うことが一般的でした。CO2レーザーを使うと、出血を抑えながら治療でき、傷口の治りも早くなる傾向があります。
痛みや腫れも軽減されるため、従来の方法に比べて患者様の負担が少なくなります。
Nd:YAGレーザーとの影響範囲の比較
Nd:YAG(ネオジウムヤグ)レーザーは、歯ぐきの奥深くや骨にも届きやすい特性があります。
一方でCO2レーザーは表面の組織に強く作用するため、ピンポイントでの処置に適しています。影響範囲が限られているからこそ、余分なダメージを与えずに治療できるのが特徴です。
CO2レーザーの特徴と働き

CO2レーザーには、歯科治療に役立つさまざまな特徴があります。以下に主な特徴をご紹介します。
切開や炎症を取り除く働き
歯ぐきに炎症があると、腫れや出血、痛みが起こりやすくなります。従来はメスを使って腫れた部分を切開することもありましたが、CO2レーザーでは光の力で組織を蒸散させることができます。
例えば、歯周病で歯ぐきの奥に膿がたまった場合、レーザーを使うと出血を抑えながら膿を排出し、炎症のある部分を清潔に処置できます。
殺菌効果も期待できるため、細菌による再感染のリスクを減らせるのが大きな利点です。
傷の治りを助ける働き
CO2レーザーは「止血」と「組織の修復促進」を同時に行うことができます。出血をコントロールしながら傷口を保護するように処置できるため、治りが早くなるのです。
たとえば、親知らずの抜歯後にレーザーを使うと、通常よりも腫れや痛みが少なく、日常生活に早く戻りやすくなります。治療後に口が開きにくくなる症状も軽減されることがあります。
メスでの治療との違い
メスでの処置は出血や腫れがどうしても避けられません。また、器具を使うため細菌感染のリスクもあります。レーザーは光で処置するため、清潔で衛生的に治療を進められるのが大きな特徴です。
特に小さなお子様や痛みに敏感な方にとっては、レーザー治療の方が心理的な負担を軽くできる場合もあります。
CO2レーザーで期待できる効果

CO2レーザーは、歯科治療のさまざまな場面で活用されています。症状に合わせて使い分けることで、より快適で質の高い治療が可能になります。
歯周病や歯ぐきの炎症をやわらげる
歯周病が進行すると、歯ぐきが腫れて出血しやすくなります。CO2レーザーを使うと炎症部分をやさしく取り除き、歯ぐきの健康を取り戻す手助けができます。
従来の処置よりも不快感が少ないため、治療を続けやすいのも利点です。
口内炎や口角炎の痛みをやわらげる
「食べるとしみる」「会話すると痛む」といった口内炎や口角炎も、レーザーで処置すると痛みが和らぎ、治りが早くなることがあります。
薬を塗るだけでは改善が遅い場合でも、レーザーを併用することで生活の質を高められます。
しみる歯(知覚過敏)の改善
冷たい飲み物がしみる原因のひとつは、歯の表面にある象牙質が露出して刺激が神経に伝わってしまうことです。
CO2レーザーはこの通り道をふさぐように作用し、しみを抑える効果が期待できます。特に「冷たいものを食べたいけど我慢している」という方におすすめです。
歯ぐきの黒ずみの改善
喫煙や体質により歯ぐきが黒ずむことがあります。CO2レーザーを使うと黒ずみの原因であるメラニン色素を除去し、自然なピンク色に近づけることができます。
見た目の改善を希望される方にとっても有効です。
抜歯や外科処置後の回復を助ける
抜歯後は出血や腫れがしばらく続くことがあります。レーザーで止血や殺菌を行うと、治りが早まり感染のリスクを抑えられます。特に「仕事や学校を休みたくない」という方にとって、日常生活への復帰を早められるのは大きなメリットです。
CO2レーザー治療のメリット

CO2レーザーは患者様にとって多くのメリットがあります。以下に一つずつ詳しくご紹介します。
痛みや出血が少ない
レーザーは神経や血管に余計な刺激を与えにくいため、従来の処置に比べて痛みや出血が抑えられます。麻酔の使用量も少なくて済むことが多いため、体への負担も軽減されます。
治りが早い
止血と同時に組織の修復を促進するため、通常よりも治りが早いとされています。口の中は食事や会話で常に刺激を受ける場所ですが、レーザーを使うことで違和感が長引きにくくなります。
副作用が少なく幅広い方に使える
CO2レーザーは体に優しい治療法で、副作用が少ないとされています。高血圧や糖尿病の方、妊娠中の方でも、状態に応じて使用できることがあります。持病があるために治療をためらっていた方にも適応しやすいのが特徴です。
細かい部分でも正確に治療できる
レーザーは照射範囲をピンポイントで調整できるため、狙った部分だけを正確に処置できます。たとえば「歯ぐきの一部分だけ黒ずみを取りたい」といった細かな要望にも応えられます。
CO2レーザー治療のデメリット

メリットが多い一方で、いくつかの注意点もあります。
費用が高くなることがある
レーザー治療は保険が適用されないケースも多く、その場合は自費診療となります。治療内容や医院によって料金が変わるため、事前に確認が必要です。
すべての治療に使えるわけではない
レーザーは万能ではなく、虫歯治療や大規模な外科処置などでは従来の器具が必要になる場合があります。レーザーはあくまで補助的な役割として使われることも多いです。
一時的に腫れや赤みが出ることがある
治療後に数日間、軽い腫れや赤みが出ることがあります。多くの場合は自然におさまりますが、心配な場合は再診を受けると安心です。
色素の変化が起きることがある
処置した部分の色が一時的に白っぽく変わることがあります。時間の経過とともに改善することが多いですが、稀に長く残る場合もあります。
他の歯科用レーザーとの違い

歯科ではCO2レーザー以外にもさまざまな種類のレーザーが使われています。それぞれの特性を知っておくと、治療選びに役立ちます。
CO2レーザーの特徴と適した治療
CO2レーザーはやわらかい組織(歯ぐきや粘膜)に特化しており、止血や炎症の処置に最適です。特に「出血を抑えたい処置」「痛みを軽減したい治療」に強みを発揮します。
エルビウムヤグレーザーとの違い(歯や骨にも使える)
エルビウムヤグレーザーは硬い組織にも作用するため、虫歯治療や歯石除去など幅広く使われています。CO2レーザーとの大きな違いは「歯や骨」にも対応できる点です。
ネオジウムヤグレーザーの特徴と注意点
ネオジウムヤグレーザーは深い部分まで光が届く特性があり、歯周病の奥深い部分の処置などに有効です。ただし、照射範囲が広いため扱いには注意が必要で、歯科医師の高い技術が求められます。
まとめ

CO2レーザーは、主に歯ぐきや粘膜などの軟組織に作用し、「痛みや出血が少ない」「治りが早い」といった、患者様の負担を軽減する多くのメリットがあります。
歯周病や口内炎の治療、抜歯後のケアなど、幅広い症状に対応できるのが特徴です。
全ての治療に使えるわけではなく、自費診療になる場合があるなどの注意点もありますが、従来の治療が苦手な方にとっては、治療のハードルを下げてくれる有効な選択肢と言えるでしょう。
治療法の一つとしてCO2レーザーがあることを知り、ご自身の症状に合わせて歯科医師に相談してみてはいかがでしょうか。
レーザー治療を検討されている方は、神戸市中央区、JR「三ノ宮駅」より徒歩30秒にある歯医者「神戸三宮アステオ歯科」にお気軽にご相談ください。
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